あんずにっき

元役者が、役者視点でモー娘。や演劇女子部について語りまくります。

女優えりぽんを育てるためにはフロルやらせるべきだった気がしたので考えてみた。

  こんばんは。前回の記事でえりぽんの可能性について真面目に考えた結果、「あれ???えりぽんにこそフロルやらせるべきだったんじゃないの???」って思ったので、具体的に考えてみました。

  ところで冷やしから揚げ食ってるえりぽんめちゃくそ可愛かったですね。

 

 

*2016年演劇女子部公演『続・11人いる!』フロルベリチェリ・フロル

 

 説明せずとも……という感じですが、一応。昨年の演劇女子部公演で、工藤と小田が演じた役です。フロル。

 雌雄未分化で、自分では男になるつもりでいる、というかすでに男のつもりでいるけど、おそらくこのままいけばほぼ100の確率で女の子にさせられるだろうと自覚もしている、でもそれに抗おうとしている子。

 

 個人的な話ですが、フロル大好きなんですよ。だからこそ、そもそもこの舞台におけるフロルの役作りにはすこし不満があるのですが……

 役者の演技っていうより、おそらく演出の方向性ですね。

 なんでフロルあんな女子なの?????

 いや、続のフロルはもう女の子になる気満々なの、それはわかる。でもフロルの内面は、自分を「俺は男だ!」って言ったときのまんまだと思うんですよ。そのときのまんま、タダが好きだから、タダのためだけに女の子になろうとしているだけで。

 そういう深いところじゃなく、なんちゅうかこう外面的にも女の子として役作りされすぎてるんですよねー。役割という意味でもね。女の子としての可愛さが強調されすぎてる。歌い方も女の子すぎたしな。

 でもきっとフロルの魅力ってそうじゃなくて、『外見だけぱっと見たら完全に女の子! なのに性格とか口調とか仕草とかは、「俺は男だ!」って言われたら「あぁなんだそうなのか女かと思った」って納得できるくらい男の子で、でもふとした瞬間に女の子っぽさがにじみ出てて「あれこいつほんとに男か……?実は女とか無い???」ってドキドキさせられる』感じとか、『声の出し方やしゃべり方は男の子なのに声質だけが女の子』なアンバランスさだと思うんですよね。フロル自身は自分を女と思ったことはおそらく一度もなくて、自分のふるまいが可愛い女の子とかけ離れていると自覚していて。だからこそ女の子になった未来の自分に自信が持てなくて、タダに愛されているかどうかが不安で言葉を欲しがる。

 そういった意味で、方向性をちゃんと導いてあげればくどぅーも小田ちゃんも、もっと深みのあるフロルができたんじゃないかなとは思うんですが、それよりもっと適任だなと思うのが、えりぽんなんですよね。

 そういえばえりぽん、フロルのカツラかぶってましたね。あれが似合ってたとかそういう単純な話じゃなくてですね。まぁ似合ってたけど、そもそも私あのカツラこそが諸悪の根源だと思ってますからね。女子すぎ、というか女子力高すぎ。

 

えりぽんの素直な演技を育てる絶好のチャンスだったかもしれない。

 

 前回の記事で語りまくったとおり、えりぽんは元々とても良い芝居の素質を持っていたと思います。

 でもそれを腐らせられ、おまけに男役で妙な癖とイップスを植え付けられてしまったえりぽん……でももしフロルを演じられていたら、えりぽんの演技力は躍進的に向上したことでしょう。

 

 私がえりぽんをフロルにおすすめしたい理由がこちら。

 まず、声が可愛いこと。

 まぁみんな声は可愛いんですが、えりぽんの声ってまさに「女の子!」って感じなんですよね。でも、口調は実はそうでもない。ねちっこくないというか、カラッとしていて、そこがすごくフロルっぽい!

 そして何よりやっぱり、「素直な芝居ができる素質がある」こと。

 冒頭のタダからのプロポーズに、喜びつつも戸惑う心。モテモテのタダにヤキモチ妬いてぎゃあぎゃあ騒ぎつつ、本当はとても不安なのにそれを気丈に悟らせまいとしているところとか、とってもうまく表現できると思うんですよね。

 あと、自分を置いていこうとしたタダに怒るとこも、きっとえりぽんなら本気で怒ってくれるし不安になってくれる。

 そして最後の「平和が戻ってきたよ、フォース」が、たぶんめちゃくちゃ素直に言ってくれるからめちゃくちゃ心にくると思う。

 

 ……と、まぁ実際にえりぽんが演じるフロルを見られるわけではなく、私が勝手に脳内えりぽんに演じてもらっているだけなので、本当のところはわかりませんが……

 でも絶対、めちゃくちゃ似合うと思うんですよフロル!!!

 

*タダを探せ!

 

 ただ、このえりぽんフロル、問題もあります。

 

 タダがおらん。

 えりぽんフロルにぴったり合うタダがおらんのです!!!

 

 工藤タダには、えりぽんフロルは包み込めないでしょう。

 最高だったタダみんにもちょっと荷が重い。

 こうなればあの配役だったのにも納得がいきます……相手役がいない……

 でもどうしてもえりぽんフロルが観たい。脳内だけでもいいから完成させたい……タダ……タダ……

 ……鞘師……???

 鞘師だ!!!!!!鞘師タダなら完璧にえりぽんフロルを包み込んでくれる、ありのままを受け入れて愛してくれる!!!!!

 ああああこれだ!!!!!鞘師なら技術面もうまくリードしてくれるだろうし!!!!ていうか鞘師めちゃくちゃタダ似合うな!?!?!? 鞘師がいたら絶対タダとバセスカの2役だったな!?!?!?

 いやでもマジで想像してみてくださいよ。鞘師タダとえりぽんフロル、めちゃくちゃ相性いいですよこれ。

 歌もたぶんめちゃくちゃ良いぞ。えりぽんなら女子になりすぎずにフロルで歌える。鞘師タダの歌声とか誠実すぎて泣ける。えりぽんフロルの「好きだから…」は、技術でなく心で全力でぶつけるように歌ってくれるはず!

 この舞台におけるあの曲は本当なら、荒々しいくらいの男の子っぽい「愛してる」で良いんですよね。でもそれは、内側にある女の子としての母性のような愛から生まれたものでもあって……のちに語られる男と女の強いとこ両方持ってて最強っていう、フロルの性別を絶妙に表現した部分だと思うんですけど、本舞台では完全に女子の「愛してる」でしたからね何度も言うけどもったいない……(くどぅーは可愛いし、小田ちゃんは圧倒的に歌うまいしで感動はできるんだけどね。でももったいないわ。)(原作は流れが違うので置いといて。個人的には原作ものとはいえ、ひとつの舞台として独立して考えるべきと思っています)

 あと役のバランス的には、タダのがフロルより技巧的な歌唱であるべきなんだよなぁ、なんて……。フロルはどこまでも感情的な子なので、タダよりも歌が技巧的だとちょっと違和感ありました。どっちの班もバランス的にはそうでしたね……

 

 というわけで、私が演出なら、絶対にえりぽんをフロルに推します。

 ただし、稽古期間が2カ月、少なくとも1カ月半はみっちりとれて、じっくり役と向き合う時間がとれ、かつタダが鞘師里保であることが条件。

 夢物語と笑われても信じたい……いや夢物語すぎるな……\(^o^)/

 

 そもそもハロプロ舞台には宝塚の路線みたいなものが存在するような気がするので、路線じゃない子は路線の役はもらえないシステムな気がするんですが、それがスゲエもったいないよなー

 

 

 さて、もう一度脳内でタダとフロルに演じてもらいましょうかね……